我が家の器
天廣銘々皿
天廣という皿の形が好みです。折敷きに並べたときに、お椀や他の漆器とのバランスがよく、また盛りつけのしやすさも好んでいる理由のひとつです。
小さなものは薬味皿として重宝しますが、わが家は薬味を添える料理が食卓に上ることも多いので、色違い、大きさ違いと幾つか揃えています。
蒔絵二段弁当
結構な量が入る割に、そう思わせないスマートな印象の二段弁当箱。独特な雰囲気の蒔絵のおかげで、シンプルな内容のお弁当でも素っ気なさはありません。
匙
すべて木製、漆を施してあるものです。日常、食卓での漆の器は、想像以上に重宝します。煮浸しなど汁のある料理を大きめの漆器に盛りつけて取り分けるという形式にしたときには、当然のことながら、サーバーは漆のものを添えます。
切り溜
切った食材を溜めておく調理道具ですが、器としても使用しています。入れ子の様式は収納にも場所をとりません。拭き漆のものは木目を活かしながらも、素朴過ぎず、器として使ったとしても違和感がありません。木目を感じられるものは、なんといっても柾目が好みです。
土瓶
昨今、土瓶はなかなか見かけなくなりましたが、わが家にある土瓶のひとつです。プラチナの釉薬はシルバーのように黒ずむことがないので、みがきの手入れも必要ありません。
水差し
食事中にお水が欲しいときは、こちらの水差しが登場します。釉薬は錫なので、とろみのある艶があります。同じ様子の小ぶりのミルク入れも可愛らしく気に入っています。
珈琲とお茶
金属製の容器は年月の経過で風合いが変わってくるもの。密閉の具合と使い勝手の良さに加え、置いてあっても気にならない姿です。銅製と真鍮、入れる嗜好品によって変えて選んでいます。
塩壺と砂糖壺
調理の際に使い易いよう、ガスコンロの側においているので、熱にも強いものを。また調理時に油脂や調味料が飛んだときに、即時にふいて汚れが落ちやすいものを好ましく思っており、変化の少ない性質のものを選んでいます。長年使い続けても清潔さを保たれています。
胡椒挽き
胡椒は挽き立てのものを使います。ミルを使うことで、風味が立ち、用途によって挽き加減を変えることができるという利点があります。ただし、粒のままでも劣化したものは風味もよくありません。新鮮なスパイスを使うことが大前提で胡椒挽きを使います。
かつお節削り器
昔ながらの角張った形の、少々場所をとるものに比べると、コンパクトな印象を受ける現代的な形の削り器です。長いあいだ探してつづけて、こちらをみつけたときには迷うことなく買い求めました。
箱
水やお酒の瓶など、そのまま床においたり、箱のまま並べておくと気になるもので、こだわりのサイズで作っていただきました。拭き漆の仕上げです。