日記
2022年4月
冬の牡蠣がひと段落して、春もまた、貝が美味しい季節です。今期は特に貝との相性がよく、冬の牡蠣も美味しく感じたし、ホタテもふっくら身厚、そしてはまぐりも味が濃くて抜群。美味しい瞬間を逃さず料理できている気がしています。
箸休めに添えたのは、わさびの花。熱の作用で辛味をひきだします。今回はあえて調味せず、自然の香りと辛味で食事の間をとります。
パンケーキ
甘くない、厚くないパンケーキにスパイシーな肉を包んだ料理です。以前、どこかの国の料理をヒントに考えたレシピ。気に入っていて、ときどき作るのですが、どちらかといえば気温の高めの季節にビールとともに...といった味わいです。
このところ不安定な天候ですが、今年のお花見は買い物がてらの散歩途中、いつもの場所で静かに眺めることができました。
近所の桜は早くも終わり頃、つづく葉桜も楽しみです。
オイルを加えて蒸し焼き。食べ方のアレンジが効く料理ですが、菜の花の苦味とブルーチーズの塩辛さの組み合わせが好きで、大抵この食べ方です。
春の食材は淡い色のものが多いのと、春という季節に対してふんわりとしたイメージを持つからか、やさしい味わいに思いがちですが、芽吹きのものが多いこともあって苦味があり、味わいも強いものばかり。
今日も、『春はやっぱり苦味ね』と思いながら、いただきました。
スープ
はまぐりの出汁とセロリの複雑な香りを活かしたスープです。
魚屋さんに『小さいはまぐりしかないよー』と言われたけれど、このスープには好都合。
今年は、あさりよりもはまぐりに目が行くのだけれど、大きさがほどよいからだと思う。食べやすさと使い勝手からすると、これくらいがいい。
もちろん味もいいし、シーズン終了前に焼きはまぐりを食べたいものです。